血流維持型血管内視鏡では冠状動脈の血管内の性状・色調・形態をリアルタイムに尚且つ、高画質で評価する事ができます。正常な血管壁は白色調を呈しておりますが、コレステロールなどの脂質が血管壁に溜まってくると黄色くなってきます。これを黄色プラークと言います。プラークの黄色度は通常白色から濃黄色(Grade0〜3)まで4段階に分類され、黄色度が強くなればなるほど、脂質コアの増大と繊維性被膜の菲薄化、すなわち不安定プラークであるとされております。
■様々な血栓像
急性冠症候群を発症するとプラーク破綻に伴って血栓症が発生し、白色血栓から混合血栓、さらに赤色血栓へと進行して行きます。血流維持型血管内視鏡では血栓の色調(白色・混合・赤色)、形態(内腔突出型・壁在型)を明瞭に評価する事が可能となっております。
■stent治療後慢性期の新生内膜増殖過程
stent治療後慢性期の新生内膜被覆状態を評価する事により、抗血小板剤を調整する事も可能となっております。新生内膜被覆状態はstent留置直後から完全被覆(Grade0〜3)まで4段階に分類されます。
■stent治療後慢性期の壁在血栓・黄色内膜
新生内膜被覆状態は勿論、壁在血栓付着の有無・黄色内膜も鮮明に評価する事ができます。壁在血栓を観察する事が可能なイメージングデバイスは血管内視鏡だけであり、抗血小板剤を調整する上で非常に有用な情報を提供致します。
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